PV
Planned Value
ここまで、できる予定。
plan(計画する)→ planned(計画された)。value は「価値」。予定していた作業を、予算上の金額で表す。
AP EXAM / EVM TRAINING
応用情報のEVM対策を、この1ページに。用語をつかみ、解き方を覚え、演習で確かめる。間違えたところに戻って、もう一度。
まずは演習に挑戦する ↗EVM = Earned Value Management(アーンドバリューマネジメント)
だから、進捗は遅れ、コストは超過。
STUDY ROUTE / 迷ったらここから
このページは応用情報の「EVM」分野に絞った教材です。試験全分野を網羅するものではありません。演習は過去問の転載ではなく、学習用のオリジナル問題です。
01 / WORDS
略語の由来は英単語の頭文字。まずは、この3つだけ。
Planned Value
plan(計画する)→ planned(計画された)。value は「価値」。予定していた作業を、予算上の金額で表す。
Earned Value
earn(働いて得る・獲得する)→ earned(獲得した)。完了した作業の価値を、当初の予算で評価する。
Actual Cost
actual は「実際の」、cost は「費用」。成果の大きさとは別に、実際に発生した費用を数える。
01 / COMPARE
40万円分の仕事に60万円かかった。成果に対して20万円多く使っている。
CV(Cost Variance/コスト差異)がマイナスならコスト超過。ACが総予算100万円を超える前でも、効率の悪化は検出できます。
50万円分できる予定に対して40万円分。予定より10万円分の仕事が足りない。
SV(Schedule Variance/スケジュール差異)がマイナスなら遅れ。単位は日数ではなく金額です。
GRAPH / 推移グラフの読み取り
横軸は時間、縦軸は累積金額。観測日の縦線に注目し、EVを基準に上下の差を読み取ります。
SVは、予定に対して足りない仕事を「予算価値」で表します。だから縦軸の金額の差です。横方向の時間差とは別の指標で、SV=−10万円を「10日遅れ」と読むことはできません。
CV=40−60=−20万円、CPI=40÷60≒0.67なのでコスト超過。SV=40−50=−10万円、SPI=40÷50=0.80なので進捗遅延。EVがACとPVの両方より下にあります。
学習用に作成した模式データです。総予算100万円・計画期間10日間で、PVは日ごとに配分が異なるS字状の計画。EV・ACは選択したケースに応じた仮想実績で、観測日までだけ表示します。点線のPVは将来の計画で、実績の予測ではありません。下の均等配分シミュレーターとは別の事例です。
02 / SOLVING METHOD
何日目の累計か、円・万円・人日などの単位は一致しているかを確認。
計画した仕事の予算=PV。完了した仕事の予算=EV。発生した費用=AC。
コストならAC、進捗ならPVと比べる。効率はEVを分子にして割り、差異はEVから引く。
効率は1、差異は0が基準。途中では丸めず、設問指定の桁数・単位で答える。
観測時点の作業別データは次のとおり。累計費用ACは60万円。PV・EV・CPI・SPIを求めましょう。
| 作業 | 予算 | 予定完了率 | 実際の完了率 |
|---|---|---|---|
| A | 40万円 | 100% | 100% |
| B | 60万円 | 50% | 25% |
PV=40×1+60×0.5=70万円
EV=40×1+60×0.25=55万円
CPI=55÷60≒0.92 → コスト超過
SPI=55÷70≒0.79 → 進捗遅延
完了率を単純平均してはいけません。各作業の予算を掛けてから足します。この例では、作業内の完了率に比例して予算価値を計上する前提です。
03 / PRACTICE
基礎・計算・判定・見積りの8問。選択後に「答え合わせ」で解説が表示されます。
解答状況はこのブラウザーに保存されます。
04 / EXPERIMENT
演習で迷ったら、ここで実験。毎日同じ予算価値の作業を進める計画で、完了率や費用が指標に与える影響を確かめます。
各値は観測時点までの累計。完了率は予算価値で重み付けした割合です。
コストの効率 CPI
進捗の効率 SPI
※ PV=総予算×経過日数÷計画期間は、この均等配分の例での計算方法。実務や試験では、与えられた計画・作業別予算から求めます。
05 / QUICK RECALL
CPIとSPIは、どちらも分子がEV。何と比べたいかで、分母を選びます。
Cost Performance Index
費用の遂行能力を示す指標=コスト効率指数
40 ÷ 60 ≒ 0.67
1円の支出で、約0.67円分の成果。
Schedule Performance Index
日程の遂行能力を示す指標=スケジュール効率指数
40 ÷ 50 = 0.80
予定していた成果の80%を達成。
| 指標 | 公式 | 判定・意味 |
|---|---|---|
| CPI コスト効率 | EV ÷ AC | 1未満:コスト超過 |
| SPI 進捗効率 | EV ÷ PV | 1未満:遅れ |
| CV コスト差異 | EV − AC | 負:コスト超過 |
| SV 進捗差異 | EV − PV | 負:遅れ。単位は金額 |
| EAC 完成時総コスト見積り | BAC ÷ CPI | 今後も同じコスト効率が続く場合 |
| ETC 残作業のコスト見積り | EAC − AC | これから必要な費用 |
BAC(Budget at Completion)は完成までの総予算。EAC(Estimate at Completion)は完成時総コスト見積り。ETC(Estimate to Complete)は残作業のコスト見積りです。今後は当初の予算どおりに実行できるという条件なら、EAC=AC+(BAC−EV)。見積りの式は、問題文の前提で選びます。
performance=遂行・実績、index=指標。CPI・SPIには単位がありません。分母が0のときは計算不可です。
06 / COMMON TRAPS
答えを開く前に、頭の中で考えてみましょう。
CPI=60÷50=1.2で費用効率は良好。SPI=60÷80=0.75で進捗は遅れ。お金と進捗の評価は別です。
いいえ。60万円はAC。EVは完了した仕事を当初の予算で評価した金額です。
いいえ。SPIは観測時点の予算価値の比率です。作業の順序やクリティカルパスもあるため、そのまま完成日の遅れには換算できません。完了時には遅延していてもEVとPVが総予算に一致し、SPIが1になることもあります。
① 観測時点をそろえる → ② 予定PV・成果EV・支出ACを拾う → ③ EVを分子にして割る → ④ 1との大小で判定。差異を問われたらEVから引きます。